上卿雁木(ショウケイガンギ)…宮島に渡る上卿を迎えた場所

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上卿雁木(ショウケイガンギ)

名前上卿雁木(ショウケイガンギ)
場所二位殿灯篭・石大鳥居のあたり
創建不明
詳細現在「見える」のは五段だけなんですが、砂の中に階段があり、全部で十五段あります。
●工事により以前は二段までだったのが五段までみえるようになっています。上が以前の状態。下が現在の状態。

アクセス

上卿雁木は櫓櫂船(ろかい船)が出るところなので、その地図を載っけておきます。

上卿とは

奈良平安時代に神社は朝廷の管理下にありました。ま、形式上ではあるんですが。それで神社の神事は朝廷から派遣された人によって行われていました。それを勅使と言います。実際に公家はこんな地方まで来ません。特に朝廷が権力(というか財力)を失ってからは形骸化します。そこで勅使の代行役として「上卿」というのが任命されます。上卿というのは儀式の責任者…上役といった漠然とした名前の役職です。ここでの儀式というのは厳島神社の神事のことです。実質、上卿はその土地の人物です。その上卿が府中町から派遣されます。府中の「府」とは「国府」のこと。つまり朝廷の出先機関です。そこから上卿が宮島にやってくる時に、船を寄せる場所が「上卿雁木」です。
●上卿は厳島神社にもいます。それとは別に、大きな祭りの時に府中の上卿が宮島にやってくるんですね。で、この上卿雁木から厳島神社までの道は上卿しか通ってはいけない場所でした(現在は誰もが通っていますが)。

雁木とは

雁木は「雁」という鳥が列をなすようにして組まれている石段のこと。本来は石段ではなくて、木で組んだ屋根の方式。
現在は砂に埋もれて3段しか見られませんが、実際は15段あり、12段は砂に埋もれています。上卿を丁寧にもてなすべきという地元の感覚が見られます。

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