大日如来

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大日如来とは

まとめ
●大日如来は真言密教で最も重要とされる如来。
●如来とは仏陀のこと。
●仏陀とは輪廻の円環から解脱した存在。

宮島と大日如来

厳島神社がある宮島の弥山には大日如来を祀る「大日堂」という施設があります。これは弥山を空海が開き、この空海が始めた真言宗・密教で一番重要視されるのが「大日如来」だから、建立されたのですが、そもそも大日如来ってのはなんだろうかと思いませんか?

仏教もいろいろと変遷しているんですよ

躍進する仏教
そもそもの話です。
インドにバラモン教という宗教がありました。そこに仏教というのが生まれ、釈迦が輪廻の円環から抜け出す解脱の方法を提案して、インド人の心をつかみました。するとバラモン教の信者が減ってきたんです。それでバラモン教は、それまで信者として相手にしてなかった貧乏な民衆を信者にしようとして、その時、民衆が信仰していた土着の神を取り込み始めました。その土着の神様ってのが、日本の神道と同じように「太陽」とか「山」とか「川」を神格化したものだったんです。そうして生まれたのがヒンズー教です。
まだ大日如来は生まれませんよ。
追い落とされて焦る仏教
ヒンズー教が人気になって、今度は仏教が信者を奪われるようになりました。そこで仏教が何をしたのかというと、バラモン教のようにヒンズー教やインドの土着の神を「合体」し始めたんです。そうして太陽の神と合体したのが「大日如来」です。
この大日如来が中国を経由して日本にやってきて、今度はアマテラスと合体するんです。つまり真言密教で重要視される大日如来と神道で重要視されるアマテラスが「太陽」という共通点で習合するのです。というかね、仏教はインドですでに「習合」をやっているから、日本にやってきた時に「習合」しやすい性質を持っていたってことなんです。

しかし、これだけでも納得しないんじゃないかと思うのです。

大乗仏教

というのも仏教ってのは釈迦が始めたもので、釈迦のように輪廻の円環から解脱し「仏陀」になるのが目的の宗教のはずです。いつから大日如来がシャシャリ出てきたんだと思いますよね。浄土信仰のところで書いたのですが、釈迦が提案した「解脱の方法」ってのが厳しすぎて、最初こそ仏教はもてはやされて急速に広がったのですが、徐々に「信仰するのはしんどいな」ということで勢いが落ちてきたんです。そこで大乗仏教と上座部仏教という二種に分かれて、よりお手軽に解脱の提案を目指した「大乗仏教」がある取り組みをしたんです。

釈迦は人間
釈迦ってのは人間です。神様じゃありません。修行して色々と考えて、それで解脱した人(=仏陀)であって、どこまで行っても人間なんです。その釈迦に習って私も解脱しようよってのが仏教です。仏教ってのは本来は釈迦が一番偉い「一神教」ならぬ、「一仏教」というべきものなんですよ。だから釈迦がいれば仏教は十分はハズですよね。本当はね。でも大乗仏教は「じゃあ、仏陀は神様じゃないんだから、色々いてもいいじゃん!」って考えて、いろんな「仏陀」になった「人」を創作し始めたんです。それでより手軽な解脱を提案した仏陀を作り、その仏陀の理屈を「お経」という形で、それはもう大量に作り始めました。その中の一つが阿弥陀如来であり、大日如来です。

菩薩って何か?

ちなみに、如来というのは仏陀と同じ意味です。よって如来は解脱しているので、輪廻の円環から抜けていますから、「現世」には存在しません。現世にいたら「仏陀」じゃないです。それで解脱できるくらいに偉いのに、みんなのために解脱せずに現世に残って、みんなが解脱するのを助けてくれる人が「菩薩」です。お地蔵さんは「地蔵菩薩」という菩薩です。

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