観音堂(カンノンドウ)…宮島弥山の安産祈願のお堂

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観音堂(カンノンドウ)

ご利益安産
本尊観音菩薩
建築入母屋造り・銅葺き
創建不明…作られたのは近世だと思われる。
三鬼堂から弥山頂上に向けて登るとあるお堂。
文殊堂と並んでいて、左側が観音堂。全く同じ建物に見えて文殊堂は方形造りであり様式が違う。
お堂の前には石が積んである。

アクセス

文殊堂のすぐ隣です。

子供が死んだ場合、その死んだ子供は賽の河原(三途の川)で石を積まなくちゃいけません。石を積むことで現世の親に「功徳」が周り、幸せになるのですね。だから、お父さんとお母さんのために石を積む。ところが、石が積み上がると鬼がやってきて、その石を崩してしまう。それで無駄になる。これを子供は永遠に繰り返すことになります。アチラの世界で子供が積み、コチラの世界でも親が石を積む。そうして、いつか、その子供は「地蔵菩薩」が救済することになるのですが、ここではなぜか観音堂の前に石が積まれています。

ま、ここで積んでいる石は単に、弥山登山で死んで行った人のための「石積み」だと思われます。弥山って結構危ないんですよ。滑落することもあるし、道に迷うこともあります。
あなたも気をつけましょう。

お堂の前の谷は紅葉谷川の源流です。昭和20年(1945年)の終戦直後の枕崎台風での大きな山津波・土砂崩れはこの谷から発生したとも言われています。現在も土砂崩れの跡が分かります。

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