不動堂(フドウドウ)…かつて大御堂と呼ばれた大佛原のお堂

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TOP >> 不動堂(フドウドウ)…かつて大御堂…宮島 おすすめ度☆☆★★★ 江戸時代
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不動堂

西方寺宝寿院の飛び地境内。
毘沙門天、不動明王、弘法大師
創建創建は不明
厳島神社の鬼門鎮護のために建てられたと言われています。鬼門は要は「丑寅」の方角、つまり北東のこと。確かに厳島神社の北東に位置しています。北東から「悪い」ものが入ってくるのでそれを防ぐためのものが「鬼門鎮護」です。これは風水の考え方です。
弘法大師が祀られているのは宝寿院が真言宗だからだろうと思われます。

アクセス

宮島ホテルまことのすぐ側。隣に小さな公園があります。

大御堂

かつては釈迦如来が本尊としていましたが、明治の混乱期に釈迦如来が持ち出されて、その後、代わりに不動明王と毘沙門天が置かれたために、現在は不動堂と呼ばれています。
以前は大御堂と呼ばれていました。

芸州厳島図会

江戸時代の本の芸州厳島図会によると「大御堂」とあり、本尊は「阿弥陀如来」となっています。脇士(=本尊の両端に配置されるもの)には不動明王と毘沙門天。

大佛原

この不動堂があるあたりは「大佛原(オオホトケノハラ)」と呼ばれる花木がたくさん生えていた場所で、春になると遊郭の綺麗な女性たちがここで花見をしていました。この不動堂の向かいには神力寺がありました。神力寺は現在はありません。明治維新の廃仏毀釈の中で消えたのだと思います。不動堂(大御堂)にあった釈迦如来だか阿弥陀如来だかが明治に消えたのも廃仏毀釈の流れでしょう。宮島には非常に多くの寺がありましたが明治以降にかなりの寺とその施設が消えています。ちなみに神力寺は不動明王が本尊になっていました。

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