揚水橋(アゲミズバシ)…厳島神社内の用途不明の橋

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揚水橋(アゲミズバシ)

長さ16尺6寸2分(約5m)、幅9尺9寸5分(約3m)
創建はっきりとはしないが戦国時代から江戸時代の初期のどこか(1573年から1614年)。

創建と用途

1573年から1614年に作られたのではないかとされる橋。素木造りで赤くない白木で作っている。高欄がやたらと低い。作られた目的はハッキリしない。揚水橋には、どうも水を汲み上げる施設があったらしく、海水を用いた儀式があったのかもしれない。
●九州に行くと、神への進物で「海藻」が捧げられたり、海藻を刈る儀式がある神社(和布刈神社)もあります。
厳島神社では御烏喰式(オトグイシキ)の儀式を行います。この御烏喰式では粢団子(シトギダンゴ)を作るのですが、この粢団子を作る時に海水を混ぜてこねます。

手水と揚水橋

揚水橋のそばには手水…神社に参拝する時に手を洗う水…の器があり、そこに「天正」という文字がある。天正は年号で1573年から1593年までのこと。手水があるということは、ここから厳島神社へ「入る」ための橋だってことになります。単純に「物品を納入するための橋」という目的かもしれないです。

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