養父崎浦神社

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養父崎浦神社(ヤブサキウラジンジャ)

祭神御烏(神鴉)
御島巡りで回る神社で、ここで御烏喰式(オトドグイシキ)という御島巡りのメインイベントが行われます。御烏喰式はイカダを作って、そこに御幣と粢団子(シトギダンゴ)を置きます。しばらくするとカラスがやってきて粢団子を持って行きます。この儀式は厳島神社創建に由来するものです。詳細は「佐伯鞍職と厳島神社の創建の伝承」を参考にしてください。このイベントを行うのが養父崎浦神社です。

アクセス

名前の由来

養父崎浦神社という名前は、この周囲の海域の名前です。
宮島には
「安芸の宮島 廻れば七里 浦は七浦 七恵比寿」

という歌があります。この歌を素直に読めば、宮島は7つの海人集落があって、それぞれの海域があり、それぞれに恵比寿…つまり海神がいた、ってことでしょう。その7つの恵比寿には養父崎浦神社は入っていません。養父崎浦神社はどういった役割を果たしのか? そこはよく分かりませんが、こうして神事の中心になっている以上は何かしらの重要な役割があったと考えるべきでしょう。

祭神は御烏

カラスを祭神にしている神社って珍しいと思います。ヤタガラスを祀っている神社はあるんですがカラスだけってのはね。普通はカラスとは別に何柱かの神様を祀っているのです。
カラスの意味
日本ではカラスは「先導役」をするものです。神武天皇の東征の時に登場する「ヤタガラス」が有名ですよね。中国ではカラスは「太陽を運ぶもの」です。神武天皇は太陽の女神アマテラスの子孫ですから、辻褄は合います。では養父崎浦神社のカラスは何を先導したのでしょうか? 伝承によれば宗像三女神(現在、厳島神社に祀られている)です。しかし、宗像三女神は太陽神ではありませんし、何より厳島神社創建とされる593年に厳島神社には宗像三女神は祀られていなかったと思われます。

593年に本当に厳島神社があったとして、そこに祀られていたのは伊都岐島大明神と言われてます。この伊都岐島大明神は太陽神だったと考えるべきではないかなぁと。

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