千畳閣に床のないところがあるのは石段をつける予定だったから

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千畳閣の一部に床がないところが

千畳閣のだだっ広いところの厳島神社側に、一部床がないところがあります。現在は手すりが付けられ、床板のない部分には竹で簡素に塞がれています。そんで「keep out」と注意書きが。

石段がつく予定だったみたい
これは何かというと、どうもここに「石段が来る」予定だったようなのです。厳島神社から石段を登り、千畳閣に入る。そして、振り返ると見渡す限りの厳島神社と仏閣(が見えるように作ったのだと思う)。そして実際に現在でも、ここからの眺めは最高なんですよ。山と神社。木々。これをおそらくは豊臣秀吉は狙ったのです。
豊臣秀吉の死により計画が頓挫し、千畳閣は途中で建造が中止になりました。だから天井は無いし、壁も無いし、石段もつけられなかったと。

しかしまぁ、仮にここに石段がつくとして…かなり急な石段ですよね。もしかして、厳島神社の入り口と合体させる予定だったとか?

秀頼が考えたこと

千畳閣は金の瓦です。金の瓦は豊臣家の建築物の象徴です。
また豊臣秀吉は近衛家に養子に入り、平氏となり、平氏という立派な家柄を得たからこそ、太政大臣に上り詰めたのです。となれば、同じ平氏で太政大臣に上り詰めた平清盛が造営したというこの歴史的建築物の近くに、千畳閣を建てるのは、自身が清盛に並んだと証明しているようなもの。いやいや、厳島神社を見下ろすこの場所に建てるということは、超えた!と示したかったのかもしれません。

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