日本三景の碑

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日本三景の碑

まとめ
●厳島は江戸時代の儒学家の林鵞峰(=林春斎)の本「日本国事跡考」に挙げられている。
●松島の説明の中で、天橋立と厳島が日本の「三處奇観」とあった。
●これが日本三景の始まり。
●7月21日は日本三景の日。7月21日が林鵞峰(=林春斎)の誕生日だから。

日本三景と林羅山

宮島(厳島神社)は日本三景の一つとされます。その日本三景を提唱したのが江戸時代前期の幕府の儒官(江戸幕府の儒教の公務員)の「林鵞峰(ハヤシガホウ…林羅山の三男)」です。林鵞峰は1618年7月21日から1680年の人物で、7月21日は「日本三景の日」と制定されています。

松島と天橋立

日本三景というのは林鵞峰の「日本国事跡考(1643年著)」の中で「松島ってとこには、島の外に小さな島があり、盆のような地で、月が波に揺らいでいるようで、素晴らしい風景ですよ。丹後の天橋立と安芸の厳島と並ぶ三ヶ所の不思議な光景だなぁ」と書いてあります。
で、それ以上のことは書いてないんですね。厳島と天橋立についての記述は全然ないんです。日本三景ということになっていて、なんだか「厳正な審査をして全国から3箇所を選抜した!」みたいな感じがしますが、そういう選抜があったのではなくて、林羅山が松島のことを書いた時にチョロっと天橋立と厳島が出たってだけなんです。

そこを大きく広げてるんですよね。
●日本三景という言葉は林鵞峰は提唱していない。

碑文

「日本三景碑」に碑文が書いてあります。
そこにあるのが
「安芸厳島、陸奥松島、丹後天橋立、爲三處奇觀」

という文。元ネタの日本国事跡考には「松島は綺麗、天橋立と厳島で三ヶ所で奇觀だね」とあることを考えると、ここの碑文は「陸奥松島、丹後天橋立、安芸厳島、爲三處奇觀」が正解じゃないかと思います。ちなみに松島、天橋立にも同様に「日本三景の碑」がありますが、すべての碑で当地が一番目に書かれています。まぁーしょうがないか。
参考
松島の碑文「陸奥松島、丹後天橋立、安芸厳島、爲三處奇觀」
天橋立の碑文「丹後天橋立、陸奥松島、安芸厳島、爲三處奇觀」

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