戒壇めぐり…宮島の大聖院の観音堂にある

MENU
TOP >> 戒壇めぐり…宮島の大聖院の観音堂に…宮島 おすすめ度☆☆☆★★ 観光地・名勝 仏教 大聖院
スポンサードリンク

戒壇めぐり

名前戒壇めぐり(カイダンメグリ)
場所大聖院の観音堂。

観音堂(大聖院)にある施設。階段を降りると真っ暗で、その中を抜けていきます。そんだけ、って言ったらそんだけなんですが、日常にはないくらいに完全な闇の中で手探りで前へ進む体験は大人でもちょっと怖い。怖いというか不安。平日に行くと誰もいないので、おすすめ。お賽銭は一人100円くらい入れましょう。
●場所がわかりづらい。観音堂の靴を脱いで上がるところから左に行くと降りる階段がある。その階段が戒壇めぐりの入り口です。
●戒壇めぐりは「お戒壇めぐり」「胎内めぐり」とも。

戒壇めぐりとは何か?

戒壇
戒壇(カイダン)とは戒律を授ける場所のこと。中国の唐の鑑真(688-763)が日本にやって来ます。鑑真がやってきた、日本が鑑真を呼び寄せた理由というのが正式な「戒律」を日本に伝えることにありました(それまでは不完全な戒律だった)。なので鑑真が日本に来て、東大寺に戒壇を作り、聖武天皇など430人に授戒(戒律を授けること)した時が「正式な仏教伝来」という言い方もできます。
●授戒は長らく制限されていたために、簡単には僧侶になれなかった。

戒壇めぐりの目的
長野県の善光寺、京都の清水寺の戒壇めぐりが有名。
結構あちこちにあります。

善光寺の戒壇めぐりは、暗闇の中で移動し、「極楽の錠前」にたどり着いて触れることで仏と結縁(ケチエン)するというもの。まぁ、とどのつまり死んだら極楽に行くよ、ってものです。善光寺の本尊は阿弥陀如来ですから、まぁ、分かりますね。筋は通っている。いや、細かいことは考えてはいけない。
●戒壇めぐりをすれば極楽に行ける!ってこと。これは行かないわけには行きませんね。

戒壇は戒律を受けるところですが、庶民からすれば「僧侶になる=解脱する=極楽に行く」という図式が出来上がっているので、「極楽に行く=戒壇」というネーミングだろうと思います。「胎内めぐり」の胎内というのは母の胎内ではなく「釈迦の胎内」という意味で、釈迦像の中には経典や宝物が入っていることがあり、「胎内を通ること=極楽行き」という考えがあるからでしょう。

ちょっと違う

私は長野の善光寺の戒壇めぐりにも行って居るんです。善光寺のは本当に真っ暗でした。大聖院のはちょっと違います。何が違うのかは行って確かめてください。

大聖院の戒壇めぐりの入り口にはこのような注意書きがあります。
本堂地下は真の闇で、この暗黒の世界を静かに進みゆくことにより、これまでの自分自身を省みて、積み重ねた罪障を取り除くための精神修養の道場であります。

つまり、罪を祓い、精神を鍛える場所なんですね。
是非、行ってみてください。

スポンサードリンク

ブログや掲示板に紹介する場合

ブログやサイトに紹介する場合(タグ)

編集