石風呂跡…弥山の修行者が体を温めたという

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TOP >> 石風呂跡…弥山の修行者が体を温めた…宮島 おすすめ度☆★★★★ 仏教 室町時代
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石風呂跡

名前石風呂跡(イシブロアト)
場所宮島水族館の道路を隔てた向かい側にある。
観光スポットにはなってない。
創建不明

求聞持法と石風呂

伝承によると弥山で求聞持(グモンジ)の修行をする人が嵐気(=山の冷たい空気)に当たって体調を崩した時に、体調を整えるために空海(弘法大師)が作ったと言われています。
求聞持は正式には虚空蔵求聞持法(コクウゾウグモンジホウ)と呼ばれるもので、「記憶力増進」のための修練のことです。虚空蔵求聞持法は非常に厳しいもので虚空蔵菩薩の真言を100万回唱える100日かかる修練です。死んだり発狂する人もいます。ちなみに求聞持を修めたものはあらゆる経典を覚えて忘れなくなります。つまり記憶力増進の修行ですね。

体を温める石風呂がないとヤバかったってことでしょうね。
●ただし宮島は平安時代より以前は確実に「天台宗」の土地で、空海が開いたというのは後の時代の付帯です。

のちの時代では、この石風呂には「眼病・頭痛」に効能があるとされていて、遠くから保養に来るほどだったとのこと。空海・求聞持などの話は効能から遡って作られた話なのかもしれない。

「風呂」というのは本来は湯船・浴槽に水を張るのではなくて、現在でいうところの「スチームサウナ」のこと。サウナで体を温めて、垢を布で削り落とすものです。

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