棚守房顕覚書119 狐狼在島のこと

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棚守房顕覚書119 狐狼在島のこと

一つ、狐狼在島のこと
山口の大内氏の時代のことです。当島は諸国の差し合い(=揉める)ことがありましたら、みだり(=勝手)なことのみだからか、防州(=周防=山口=大内)の時代にも狼狩りをなさりました。押機(=罠のこと)をかけまして、12匹を取り下げ、それ以後も5、6匹を取り、狼どもを2、3匹殺して、いずれも島中の法度(=やってはいけないこと)です。
神社の周辺の砂を取るべきであると御立願がありました。御弓矢(の儀式)が御繁多(=忙しい)ので、延引(=のびのび)しました。

狐・狼を狩る意味

まだ大内氏が安芸国の権力者だった頃のお話です。かなり遡っていますね。宮島は権力者が変わっていって、その権力者が身勝手にしていたものですから、大内が権力者だった時に、宮島で狼狩りをした。罠を仕掛けて、狼を殺した。棚守房顕が言うには「それはご法度」だったのに、と。ご法度なのに、勝手なことを権力者はしたわけです。

現在の宮島では「動物を殺してはいけない」ってことになっているんですが、戦国時代にはすでにこのルールはあったよう。

ハッキリとは書いていないんですが、棚守としては法度を破ったから大内は滅んだ、とでも言いたげですよね。厳島大明神の神慮に叶わないでいること…つまり神に逆らうことは祟られることであり、恐ろしいことなんだとでも言いたげ。

厳島神社の境内周辺は現在とは違う

厳島神社の周辺の海部分は現在は川が流れ込んでいないのですが、かつては紅葉谷川(御手洗川)と白糸川が流れ込んでいました。だから砂が溜まるんですね。それをどうやら定期的に除去していたようです。毛利の文書には「砂普請(=普請は公共事業のこと)」というワードがちょくちょく見られます。

ただし、ここでの「砂除去」は土砂崩れによって境内内に流れ込んだ土砂の除去のことかも。その砂の除去の「立願」があった。立願というのは「神にお願いすること」。実際に砂を除去する費用を捻出するのは毛利な訳ですから、実際には毛利に要請するという意味です。しかし、なんやかんや忙しくて出来なかったと。
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