棚守房顕覚書95 元就の厳島社崇敬

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棚守房顕覚書95 元就の厳島社崇敬

当社(=厳島神社)に万部御経(=万部経)がありました。毛利元就棚守房顕に言いました。当社の事は言うまでもなく、従前(=以前からの)の領地など寄進をして、灯篭に灯明料を寄進すると申しました。また外宮に置く、提灯を献上することもおっしゃられました。

毛利も厳島神社の援助を

万部経は追善(死者の冥福を祈る事)・祈願のために、御経を読む事です。それを厳島神社で行った。まぁ、素直に考えて厳島合戦と毛利元就の山口侵攻によって死んでいった人たちの魂を鎮魂するためでしょう。
そして毛利元就は、宮島の灯篭に灯すロウソクの灯りの代金を収めるよ、と言った。この灯明料と言うのは実際にロウソクのお金を負担するという意味ではなくて、まぁ、お布施ですね。もっというなら「援助」でしょうか。外宮(地御前神社のこと)の「提灯」も同様の意味で、要は「毛利元就は厳島神社をバックアップするよ」という意味です。

棚守の心配は援助が止まること
大内義隆が宮島に援助してきました。大内義隆のおかげで長らくなかった大鳥居は復活しましたし、幾つもの神事が復活しました。厳島神社の神事を滞りなく運営したい棚守にしてみれば、大内が倒れたことで、この援助が止まるのでは無いか?というのが気がかりだったのでしょう。しかし、毛利は大内同様に援助を続けると明言した。
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