棚守房顕覚書1 厳島神の鎮座

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棚守房顕覚書1 厳島神の鎮座

厳島大明神と申すこの神は、33代天皇の推古天皇のご時世の瑞正5年戌申12月13日にこの島に(厳島大明神が)来島して、鎮座されました。当社(厳島神社)を信心する人たちは、子息繁昌して福喜栄花します。

解説

推古天皇
推古天皇の即位は593年から628年。ところがこの即位の期間に戌申は存在しない。単なる記憶違いではないかなと思われます。
日本書紀の推古天皇の現代語訳
http://nihonsinwa.com/column/novel/60.html 

厳島大明神
現在、厳島神社に祀っている神は宗像三女神で、その中の市杵島姫神が主ですが、そもそも厳島神社で祀られていたのは「伊都岐島大明神」です。
この記述を読む限りは、厳島大明神は信ずることで「子息繁昌して福喜栄花」するわけですから、棚守房顕覚書が書かれた江戸時代初期では厳島大明神は「福の神」という認識だったと思われます。
瑞正
瑞正は年号のようでもあるのですが、現在は即位したことを祝うという意味とされます。

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