雪花漬け

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雪花漬けの概要

雪花漬け(セッカヅケ)とは、宮島の伝統郷土料理。穴子が有名でそちらばかりに目が行きがちですが、こちらも歴史が長いです。
雪花漬け(セッカヅケ)
雪花漬けはオカラを炒って、真っ白にしてから、酢と様々な食材(しいたけ・錦糸卵・穴子・刺身など)を混ぜたもの。白いオカラを「雪」と見立て、その他の食品を雪の中で咲く花と見立てた料理です。

年末や儀式の時に食べていました。
現在ではあまり見られない料理です。

雪花漬け(セッカヅケ)の意味

日本では7世紀の天武天皇時代に「肉食禁止」の詔(ミコトノリ=天皇の言葉=現在で言うところの条例や法令)が出されてからは、基本的には肉食が禁止されていました。
●禁止はされていましたが、実際には日本人も肉を食べていました。しかし、肉を食べるのは体裁が悪いので、馬の肉を「桜の肉」、イノシシの肉を「牡丹の肉」と言い張って食べていました。
●肉食禁止令は仏教が理由とも言われますが、江戸時代には鶏肉を食べていることを考えると仏教の理由は薄いのではないかと。
●天武天皇の肉食禁止令で禁じられたのは、牛・馬・犬・猿・鶏だけで、他の肉は食べても良かった。
http://nihonsinwa.com/page/2299.html
●宮島は神聖な土地ですから、ここで血が流れることは禁じられています。よって鹿も殺されない。

日本人はおおっぴらには獣の肉を食べることが出来ません。日本人が食べていた「動物性タンパク質」は鶏肉とクジラなどの水棲哺乳類に限られていました。しかし、人間の体のほとんどが「タンパク質」で出来ている以上はタンパク質を摂取しないと生きていけません。当然、鶏肉と水棲哺乳類だけではタンパク質が足りません。
ではどうしたのかというと、「畑の肉」と言われる大豆を食べていたわけです。

豆腐やオカラといった大豆食品が日本人にとってとても大事な食品になりました。雪花漬けが「ご馳走」として位置されるのは手間がかかるのもありますが、そういう日本の歴史と文化の事情があったのです。
●タンパク質は栄養素以外にも「旨味」もあります。その旨味を生かした食品が、醤油であり、味噌です。肉食を禁じられた日本では、この二つがとても大事な調味料とならざるを得ません。

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