蘭陵王

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蘭陵王(リョウオウ)とは

まとめ
●6世紀の北斉の人物「長恭(=陵王)」が物語を描いた曲が「陵王(リョウオウ)」。
●雅楽の唐楽で、中国から伝わった曲。
●宮島口に銅像が立っている。

陵王(リョウオウ)

陵王は雅楽の唐楽の曲。雅楽とは「雅正の楽舞」でようは正式な政府の楽舞のことで、その中でも唐から来たものが「唐楽」と言われます。雅楽は中国から朝鮮を経由して伝わったものなんですが、中国や朝鮮には雅楽が残っていないです。陵王は壱越調の枝調子、沙陀調の曲。壱越調は雅楽の中で基本的な曲調です。

陵王とはどういう雅楽か?

北斉の羅陵王(羅竜王・蘭陵王) 長恭(チョウキョウ541〜573)は要望の美しい、勇猛な武将でした。美しいですがもちろん男性です。北斉は北周に攻められ金墉城という城に籠城していました。そこに長恭が500騎を引き連れて援軍に来たのですが、城の外は混戦。長恭はその美貌を恐ろしい仮面で隠して、北周の軍と戦っていました。普通ならば、城の中に長恭が招き入れられるのですが、敵味方が入り乱れる中で誰が敵か味方か分からない状態でした。そこで長恭がその仮面取り、その美貌を晒して、味方に知らせました。城門を開いて長恭が入城したことで北斉は北周に勝利しました。このお話が、のちに変化して、「戦闘中、長恭の美貌に見とれて味方の戦意が落ちるから仮面をかぶっていた」という設定に変わり、それが陵王の演劇の主題になっています。
●まー、そもそもの話がどこまで本当かも怪しいものですが。

宮島口にある像が陵王
変な仮面をしてポーズを取っている銅像はこの陵王のこと。青銅だから青いですが、服は本来は「赤」。変な仮面は「龍」をもしていて、手に持っているのは「バチ」。

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